マメに掃除しないとすぐにベトベトになるキッチンのコンロや電子レンジの中。
日々の積み重なった頑固な汚れは、普通の食器洗い洗剤を使ってゴシゴシしてもなかなか綺麗になりません。
そんな時気になるのが、よく掃除の特集などに出てくる「重曹」や「クエン酸」。
注目されている理由は、どちらも食品にも使われているものなので、口に入れる心配があるキッチンでも気兼ねなく使えること。
そしてエコで安全な洗剤なのに、掃除の効果は高いからです。
そんな重曹やクエン酸ですが、使い分けがイマイチよく分からないですよね。
キッチンの油汚れやこげ付きには、どっち？！
キッチンの油汚れの掃除には重曹かクエン酸どっちを使う？
重曹やクエン酸で汚れを落とすしくみ
？ さて、この重曹やクエン酸って言うと一体何？というと
- 重曹‥湖の底から掘り出される天然のミネラル成分。ベーキングパウダーなどにも使われている
- クエン酸‥ミカンやレモンなどの柑橘類やお酢と同じ、酸っぱい成分
この二つはph（ピーエイチ、理科の授業で習ったやつです）が全然違い、重曹はアルカリ性で、クエン酸は酸性です。
そして、汚れにもアルカリ性の汚れと酸性の汚れがあります。
汚れを落とすしくみ、基本的な考え方は
- アルカリ性の汚れには酸性洗剤を使い、中和させて落とす。
- 酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤を使い中和させて落とす。
です。科学的ですね～。
油汚れは酸性アルカリ性どっち？
汚れにもアルカリ性、酸性があると言いましたが
油汚れは何汚れか？というと、酸性の汚れです。
つまり、アルカリ性の重曹が役に立つのです。
さらに重曹は研磨材としても使われる成分。
油汚れを浮かすのも、こびり付いたコゲを落とすのにも役に立つのです！
なんと一石二鳥ですね！
ちなみに、重曹を使って汚れをとったあとは、クエン酸スプレーで仕上げるのが基本です。
ですので、結局はどちらも使うんですけどね(^^;
重曹クエン酸セスキの使い分けについてはこちらで記載しています。
キッチンの油汚れの掃除方法 重曹とクエン酸の使い方
重曹をそのままふりかけ
油で汚れたコンロ、焦げた鍋などを掃除する時に、オーソドックスに一番使いやすい掃除方法です。
コンロや鍋を軽く水でぬらすか、洗剤で洗ったあと
重曹をそのまま軽くふりかけ、少し放置します。
汚れが浮かんできたら歯ブラシなどで汚れを取ります。
重曹スプレー
重曹ふりかけをやりにくい、電子レンジの掃除などに便利な方法です。
軽い油汚れはだけなら、スプレーして拭き取りします。毎日軽くお掃除するのに使えます。
重曹スプレーは、消臭剤としても使えるので便利です。
重曹石鹸クレンザー
頑固な油汚れの掃除に！
石鹸をよく泡立て、そこに重曹をふりかけると、さらに頑固な油汚れに効果的。
クレンザーのようにつかえます。
油汚れのひどいコンロや、魚焼きグリル、排水溝掃除などに。
クエン酸スプレー
重曹を使ったあとは、白っぽい粉が残ることがありますので、仕上げにクエン酸スプレーをして重曹を中和させるのが基本。
クエン酸スプレーで拭きあげると白っぽい粉も残らず綺麗になります。
お酢を2～5倍に水で薄めて使います。
重曹で掃除する際の注意点
- 湿気やすい。固まりやすい
- 変色してしまう素材があるので注意
- 食品添加物用と掃除用がある
重曹は湿気取りになるのですが、その性質のせいで湿気で固まりやすいのです。
保管をするときは湿気が少ない場所に保管してください。
また重曹と少量の水を混ぜてペースト状にして使ったりもできますが、
気づけばカチカチに固まってしまっているので、その時使う分を少量ずつ作りましょう。
木や畳などの天然素材、アルミニウムは変色してしまう恐れがあります。
掃除用の物でも口に入れると危険という訳ではありませんが、
口に入れる目的ではないので、食品には使ってはダメです。
キッチンの油汚れ掃除方法 まとめ
いかがでしたか？
キッチンの油汚れは酸性の汚れなので、主に重曹を使うと効果的です。
重曹はその他にも、消臭効果や研磨剤効果がありヌメリ取りやカビ取りにも用いることができますし、食べ物のシミ取りなどにも使えます。
万能で口に入っても危険でなくエコな洗剤、「重曹」と「クエン酸」
普段の掃除に、大掃除に大いに活用して下さいね。
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