優里の「ビリミリオン」、この歌は少し前に知り合いから、
とおすすめされました。
で、聞いてみて一見(一聴?)良い歌っぽいけどなんか薄い。
なんかよく分からんモヤっとした違和感が残る…なんだこれは?
と思い、じっくり歌詞を読んでみると意味不明でした。
そして、私と同じようにこの歌詞一体何?
と思われてる方は多いようで「ビリミリオンの歌詞がひどい」とネット上では言われてることがわかりました。
ビリミリオンの歌詞がひどいと言われる理由を、5つ解説します。
ビリミリオンの歌詞をざっくり解説
ビリミリオンの歌詞はわかりやすいストーリー仕立ての歌詞です。
ざっくりと歌詞の内容を解説します。
1番の歌詞の内容
主人公の前に突然大富豪の老人が出てきて、「君の残りの寿命を買いたい、50年を50億で買おう」と提案されます。
主人公はただ繰り返す退屈な毎日を過ごしていました。
だけど、たとえ50億積まれても寿命は売りたくないと思ったのです。
その理由を考えてみたところ、寿命を売ってしまうと…
- 身体が痛くなる
- 友達がいなくなる
- 恋愛もできなくなる
ということが嫌だと気づきます。
ちょっとここで「はて?」と思いませんか?
そうか、今自分が生きてる時間には50億円以上の価値があるのか!
生きてるだけで丸儲けなのかー(キラキラ)
と気づくところで、1番は一旦終わります。
2番の歌詞の内容
2番に入り、今度は老人がこのように提案します。
「それなら倍の100億円でどうだ?奥さん・子供・豪邸も仕事もつける」
(色々破綻しまくってますが…)
これに対して主人公は、好きな人は自分で見つけたいから奥さんとかいらないよ。
自分が生きてるこの時間には100億以上の価値があるんだよー!(キラキラ)
と言います。そしてその理由は、
- どんな夢を描くこともできるし
- どんな恋もできる
- 無限の可能性があるんだよ!
誰にも奪われたくないんダヨ!!
と熱く伝えるのです。
老人と主人公のやり取りは、2番で終了です。
最後のサビ
ここから最終的に前半の歌詞のまとめ的な感じで、伝えたいことが綴られます。
「自分たちの時間はとっても大事なもので、お金では変えられない価値があるんだよ。安いものじゃない。だから『後悔しない選択を選んで欲しいの』」
という歌詞で一旦しめて、そこから頑張ろう〜頑張ろう〜と繰り返して終わります。
(選択を選ぶ??頭痛が痛い的な?)
いかがでしょう?
パッと見、良い歌ですよね。
伝えたいことは分かる。なんとなく。
でも‥
モヤっと感が残りません?細部に「ん?」と思うところが多々あるんですよね。
この歌を正面から受け止めて「良い歌」と言える方はとても純粋な心の持ち主だと思います。
ビリミリオン歌詞がひどいと言われる理由5つ
ビリミリオンの歌詞を考察した上で、ひどいと言われる理由を5つ解説します。
①寿命を売ったら歳を取ってしまう設定が意味不明
老人が突然「君の残りの寿命を買いたい、50年を50億で買おう」と提案してくるのですが、こういうことをふと考えることって誰でもあると思います。
自分の寿命を例えば1年〇〇円で売れるならどうするかなとか。
そういう想像を膨らませた話だと思うのですが、そこまでは良いとして、もし50年を売ったとして、なぜか主人公は即歳を取る設定になっているのが変です。
寿命を売ると、
- 身体が痛くなる
- 友達がいなくなる
- 恋愛もできなくなる
と書いてるところを見ると、この歌の設定はおそらく寿命を売った瞬間、玉手箱を開けた浦島太郎のようにおじいさんになってしまうということなんでしょう。
この歌詞の世界では寿命を売ると歳を取ってしまう、そういうルールなんでしょうか?
歌詞の中の設定は作者の自由なので、それならそれで良いんですが、そうと分かる内容を書いてもらわないと意味不明です。
②年配の方に対して失礼
すごい年配者に対して差別的な歌詞ですよね。
老人が寿命を買いたいと言ってきたという歌詞からも、なんか既にひどいなって感じるけれど、この歌詞では寿命を売った場合歳を取るって設定みたいなので、歳を取ると
- 身体が痛くなる
- 友達がいなくなる
- 恋愛もできなくなる
と思ってますよね。なぜだ?!
まぁ確かに体は痛いところは多々出てくるだろう。
でも、歳をとったら友達はいなくなるの?歳を取ったら恋愛したらダメなの?
老人になったら友達や恋人がいなくなるってどういう価値観でしょう。
自分が一気に歳を取ることで、それまで仲良かった人が離れていくだろうなってことか?
さらに、若いうちはどんな夢を描いてもいい、無限の可能性があると言っていますが、じゃあ言い換えたら老人になると夢も描けない、可能性がないと言うんでしょうか?
すごい、高齢者差別というかエイジハラスメントというか…
生きてる時間が大事という伝えたいことはわかるんですが、そのために高齢者をダメなものの例にしてる感じがしますね。
③残りの寿命が少ないなら大金もらっても意味ない
私はこの歌詞を見た時、まずこう思いました。
主人公に寿命が50年あるかどうか分からないんじゃ?もし売ったあと実は50年寿命がなかったら、即死なのでお金もらっても意味ないんじゃ…?
もし50年寿命があったとしても、主人公はおそらく20〜30代くらいの年齢設定(働いてるから)なので、50年の寿命を渡すとこの歌詞のルールでは歳を取るので70〜80代になります。
男性の平均寿命が81歳なので、単純計算で残りあと1〜10年の寿命が残ってたとして、100億円もらってもあまり意味がないと思うんです。
まぁ10年あれば豪遊できるかもしれませんが。
周りに大切な家族がいて、遺産を残してあげたいと思うならアリですが、、
つまり、50年で100億という設定が無理にあって、1年で1億とか5年で10億とかで考えるとまた話が変わってくると思うんですよね。
私なら1年で1億なら売るかも
とか考え出すと、「今生きてる時間はお金じゃ買えない価値がある」という一番伝えたい内容さえも、グラついてくるんですよね。
④子供をどうやって用意するの?
色々意味のわからないことが出てきますが、2番の歌詞で「それなら倍の100億円でどうだ?奥さん・子供・豪邸も仕事もつける」
ここが個人的に一番意味がわからなかったです。
奥さんを用意したとして、子供はどうやって用意するんでしょう?
寿命を売る前に奥さんを用意して、子供を先に作るというのでしょうか?
うーん、子供を用意が意味が分からない。
たぶん、子供は奥さんの連れ子や養子ということだと思うんです。
そこまでして主人公は子供が欲しいのか…?
また、仕事も用意してくれるそうですが、100億円もらった上に高齢になってるのに仕事したいでしょうか?
老人のこの謎の提案に対して、主人公は「好きな人は自分で見つけたいからいらない」と言ってるのです。
いやそこ、好きな人じゃなくて「どうやって子供を用意するんだよ?」と聞いてくれ。
そして、「100億もらった上に高齢になってるから仕事はいらんよ!」とつっこんでくれ。
気になるわ〜どういうことなんやろう。やっぱり意味不明。
⑤最後の頑張ろう連呼が歌詞と矛盾している
意味不明なストーリーの歌詞が1番2番と続いたあと、最後に今の時間がどれだけ大事かを説く歌詞になります。
老人と主人公の謎のストーリーは、「今生きてる時間はお金よりもっと大事なんだぜ!生きてるだけで丸儲けなんだぜ!」というのを分かりやすく伝えるためのものだったんですね。
ところが、最後になぜか「頑張ろう 頑張ろう 頑張れ×4回」連呼するんですね。
生きてるだけで丸儲けなのに、なぜ頑張ろうっていうの?
そのままでいいよって締めくくればいいのにって矛盾を感じました。
それに、この歌詞の内容的に、人生に疲れた人とか生きるのがしんどい人とかに向けて書いてると思うんですね。
生きるのがしんどい人、うつっぽい人に対して「頑張れ」はきついですよ。
しかも1回ならまだしも12回連呼はきついです。
最後は、生きてる時間は無限の可能性があって素晴らしい!生きてるだけで丸儲けなんだから、楽しく生きようじゃん。
「今のままの君で良いんだよ」的な感じでしめくくったら矛盾も感じないのに、、と思いました。
生きてるだけで丸儲けって「さんま」ですよね笑
ビリミリオン歌詞がひどいと言われる理由5:まとめ
優里さんのビリミリオンの歌詞がひどいと言われる理由を私なりに考察し、まとめてみました。
- 寿命を売ったら歳を取ってしまう設定が意味不明
- 年配の方に対して失礼
- 残りの寿命が少ないなら大金もらっても意味ない
- 子供をどうやって用意するの?
- 最後の頑張ろう連呼が歌詞と矛盾している
ストーリー仕立てで分かりやすい歌詞ではあるものの、設定が良くわからず意味不明だったり矛盾していたりしました。
なんだか爪があまい感じがしますね。
伝えたいことはとても素敵なことだと思うのですが、、
ちなみに、ビリミリオンと晩餐歌はとてもよく似ています。
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