ヒゲダンことOfficial髭男dismのヒット曲「Pretender(プリテンダー)」。
映画「コンフィデンスマンJP-ロマンス編-」の主題歌で、この楽曲で有名になったと言っても良い、ヒゲダンを代表する1曲ですよね。
オシャレなピアノサウンドとキャッチーなサビ、美しく伸びる高音ミックスボイス、、どれを取っても最高傑作な楽曲だと思っていたのですが、なんとプリテンダーの歌詞に関しては「ひどい」と言われていて評判が悪いようなのです。
- なぜプリテンダーの歌詞がひどいと言われるのか?その理由
- プリテンダーの歌詞の本当の意味は?
- ヒゲダン本人が語るプリテンダーの歌詞の意味
など、映画の内容から紐解く、プリテンダーの歌詞の本当の意味を考察していきます!
プリテンダーの歌詞がひどいと言われる理由
ヒゲダンのプリテンダーの歌詞、ひどいと言われている理由は、歌詞が意味不明なこと。
そして、不倫や浮気相手に対する歌にも感じるからです。
箇所を具体的にピックアップしました。
「君は綺麗だ」が意味不明
サビの歌詞が意味不明と言われています。
グッバイ
君の運命のヒトは僕じゃない
辛いけど否めない でも離れ難いのさ
その髪に触れただけで 痛いや いやでも
甘いな いやいや
グッバイ
それじゃ僕にとって君は何?
答えは分からない 分かりたくもないのさ
たったひとつ確かなことがあるとするのならば
君は綺麗だPretender歌詞
サビの歌詞は、好きな女性と結ばれることがないと自覚し、離れようと決めるも、色々と自問自答、葛藤して最終的にたどり着いた答えが…
「君は綺麗だ」
はて?ここまで引っ張ってきて「君は綺麗だ」って。
全く意味分かりませんけど!
と思われてる方が多い様子です。
この歌詞に対して、Yahoo!知恵袋では、
「違和感というより、こーんな浅い歌詞に共感もクソもありゃしまへんよね
片思い中の男が色々考えるんです
君の運命の人は僕じゃないのか?とか。
で、辿り着いた答えというか、とりあえずハッキリしていることは「君は綺麗だ」ということ、ただのアホやん(笑)」
などとひどいことを言われたりしてますが。
私は映画コンフィデンスマンJPも見てるので、歌詞が浅いと言ってる人に対して「さらに浅いわ!」と思うのですが、それはまた次の章の考察編にて。
不倫や浮気の歌詞っぽい
歌詞が、不倫とか浮気っぽいと指摘されています。言われてる部分は具体的にここ↓
いたって純な心で
叶った恋を抱きしめて
好きだとか無責任に言えたらいいな
そう願っても悲しいのさPretender歌詞
確かに、純粋な恋愛じゃないのが分かりますね。
この歌詞から不倫や浮気を連想するのもとても分かります。
ですが、この歌のタイトルから考えてみてください。
コンフィデンスマンJP、詐欺師の人たちが主人公になってる歌なんですね。
と考えると、不倫や浮気とかいう目線ではなくて、もっと違った目線の複雑な恋心なんです。
プリテンダー歌詞の本当の意味|映画から考察すると分かりやすい
プリテンダーの歌詞を考察して、本当の意味はなんなのか?解説したいと思います。
映画コンフィデンスマンJPロマンス編のあらすじ
コンフィデンスマンとは、華麗に人を騙す信用詐欺師集団。
ダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)の3人でつるみ、詐欺をしている。
この映画では香港マフィアのラン・リウ(竹内結子)が持つ幻の「パープルダイヤ」を狙い3人は香港へ。
香港でダー子の元恋人(と言ってるが実際は?)のジェシー(三浦春馬)と出会い、恋が再熱か…?
そんな二人を複雑な思いで見つめるボクちゃん。
このように、痛快な詐欺ストーリーの裏にある複雑な恋心が見え隠れする映画なのです。
なので、「ロマンス編」なんですね。
てか、すごいキャストですよね。まじ見応え半端なかったです。
おそらく、プリテンダーの歌詞の中で複雑な恋心を歌っているのはボクちゃんなのでは?と私は思います。
もしくは、ダー子演じる長澤まさみに憧れと恋心を持つ第三者。
そう思って歌詞を読むと色々分かりやすくなってきます。
プリテンダーの歌詞の解釈
私なりのプリテンダーの歌詞の解釈を書きます。
詐欺師という特殊な職業の仲間に、いつの間にかほんのり恋心を抱くようになった僕。
でも、彼女はプロの詐欺師だ。
たとえ、どんな言葉を言われたとしても、そこに感情はないのだ。
もっと違う形で違う設定で出会っていたら、愛を伝えられたんだろうか?
純粋な二人だったら違う世界線があったのだろうか?いくら考えたって無駄だから諦めよう。
グッバイ!
元恋人と君との関係を見て再確認した。君の運命の人は僕じゃないことを。
わかってるけれどこの関係はやめたくない。(仕事的にも)離れ難い。
君にとって僕は何か分からないし、分かりたくもない。
嘘で塗り固められた君だけど、確かなことがあるならば君は綺麗だ。
なぜここでいきなり「君は綺麗だ」になるんだ?という点については後ほど解説。
ダー子とボクちゃんの視点で見ると、ちょっと意味が分かりやすくなる気がします。
突然の「君は綺麗だ」が意味不明な件に関して
片思いの葛藤から最後に突然「確かなことがあるとするのならば、君は綺麗だ」が意味が分からないという声が多いのですが、この意味を考察しました。
確かなことが何もない君(詐欺師なので、本性が全く分からない相手)でも、確かなことは君は綺麗と言うこと。
なぜ「綺麗」という表現を使ったか?いきなり出てくるから不自然な気がしますよね。
私の推測ですが、夏目漱石の「月が綺麗ですね」という言葉から来てるのでは?
と思います。
夏目漱石は、英語の「I love you」を「私はあなたを愛しています」ではなく「月が綺麗ですね」と訳したことは有名な話です。
「君を愛してる」など直接的な表現は日本人は使わないと、「月が綺麗ですね」と訳したんだとか。日本人の奥ゆかしさを感じさせる逸話です。
安易に人に「月が綺麗ですね」などと言うと、この話を知ってる人は「告白されてる?」と勘違いするかもしれないので気を付けてください笑
話を戻すと、プリテンダーの「君は綺麗だ」という言葉も、もしかして夏目漱石の方式で、「僕は君を愛している」という直接的な表現を使わず言い表した言葉なのでは?
と思ってやまないのです。
藤原さんならあり得そうです。
不倫や浮気と感じる歌詞についても
いたって純な心で
叶った恋を抱きしめて
好きだとか無責任に言えたらいいな
そう願っても悲しいのさPretender歌詞
この部分も、不倫や浮気と思って読むとそう感じますが、自分も好きな相手も詐欺師同士だとしたら…?
純粋な恋愛はできないことは分かりますよね。
もし、純粋な心のままだったら?と違う世界線を想像している時に浮かんだ言葉だと思います。
プリテンダーの歌詞についてヒゲダンが語ったこと
プリテンダーの歌詞についてヒゲダンのみなさんはこう解説しています。
「夢の中で『あっ、これは夢だ。』と気付く事ってありませんか? 自分を騙し切って、夢の主人公を続けたいのに、夢だってまだ気付きたくないのに、叶わない。そんな寂しさと、儚さが、この映画に隠れているのを見つけた気がしました。そして生まれたのがこの『Pretender』でした」
解説されてる通り、この歌詞はコンフィデンスマンJP映画の世界観からできた歌詞です。
単純に、片思いの男子の目線、または不倫中の人の目線のような、一般的な価値観で歌詞を読み解くと意味不明だと感じるし、浅くも感じるかもしれません。
詐欺師同士という特殊な環境の恋心と思って読み解くと、この歌詞の深さが理解できると思います。
プリテンダー歌詞がひどい?理由と本当の意味:まとめ
ヒゲダンのプリテンダーの歌詞がひどいと言われている理由と、歌詞の本当の意味について解説しました。
ひどいと言われる理由は、歌詞が意味不明だから。
また、不倫や浮気の人っぽい歌詞だからです。
それに対して、この歌詞の本当の意味は、プロの詐欺師仲間に対する複雑な恋心を歌った歌ということ。
特殊な環境で、好きになってはいけない人に恋心を抱き、葛藤している主人公の歌です。
「君は綺麗だ」という言葉の裏には「君のことを愛している」という気持ちが隠れていると思います。
ぜひ、時間があればコンフィデンスマンJPの映画も見た上で、じっくり歌詞を読んでみてください。
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