1月2日に羽田空港で起きたJALの衝突事故。
燃え上がる機体からなんと90秒で全員脱出し、乗客乗員の全員が無事で、「奇跡」と世界中から賞賛されました。
ですが、その裏で貨物室に預けられていたペットは助かりませんでした。
- ペットのもしもの事態の補償はどうなっているのか?
- ペットも一緒に機内に連れ込むことはできないのか?
などを解説していきます。
日本航空JAL事故でペット2匹助からず…
事故後すぐに乗客乗員の無事は確認できましたが、ペットが2匹乗っていて、救出できなかったそうです。
「JAL516便では、2件のお預かりがございました。お預かりしたペットに関しましては、残念ながら救出ができませんでした。お悔やみを申し上げます。」
私も、リアルタイムで事故の状況をニュースで見ていたんですが、全然乗客が出てくるところが映らず、助からないのでは…。
とハラハラしていましたが、「乗客全員脱出した」とニュースが入った時はホッとしました。
あの状況で全員助けるとは…。
しかしすぐにSNSなどで、「ペットは乗ってなかったのかな?乗ってなかったら良いけど」という声がチラホラ出てきました。
誰も乗ってなければ良いのに…と思ったけれど2匹もペットが乗っていて、助かりませんでした。
JAL衝突事故のペット1匹は猫でした
事故で被害にあった動物、1匹は猫です。もう1匹は何かまだ分かりません。
一人の飼い主さんが、笠井信輔さんのSNSに
「わたしは、 あの旅客機に乗っていました。あの事故で貨物室に乗っていた愛猫を失いました。」
とコメントを入れられたそうです。
まずは、人が全員助かったのは本当に良かったと思いましたが、同じようにペットも助けられなかったのか…。
同じペットを飼う人間として、想像すると胸が張り裂けます。
飛行機事故でペットが被害にあった時の補償は?
今回JALの衝突事故では、手荷物の保証金として一人当たり20万円支払われるそうです。
対応の早さにさすがJALと言われていますが、亡くなったペットに対しての補償についてはまだ何も情報は出ていません。
しかし、ペットは命ではなくて「貨物」として扱われます。
「ペットのみを輸送する場合は貨物扱いとなります。動物の輸送案内(貨物)をご確認ください。」
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そして、乗せる前に「動物申告書」という書面に署名をしないといけません。
画像:動物申告書PDF|JAL
こちらには、「死傷・発病等、及びそれに伴う損失、死傷・発病等、及びそれに伴う損失、損害もしくは費⽤等については運送⼈の免責事項とする。」
とあり、動物が亡くなった場合も航空会社は免責、つまり責任を取らなくて良い、という内容に署名をしないといけません。
今回の衝突事故の場合は、この申告書内容に該当するのか分かりません。
日本航空は飼い主さんをしっかりケアしていくと仰っていたので。
規定はあれど、少しでも補償されることを願います。
ペットを機内に乗せられる航空会社もあるが
貨物室に預けられて助からなかった2匹の命。
今回の事故で、ペットは物ではなく人と同じように機内に搭乗させるべきという声も多々上がっています。
海外では機内で一緒に乗れる航空会社もあるらしく、日本ではスターフライヤーがペットと一緒に乗れる「FLY WITH PET!」というサービスがあるらしいですね。
ただ、このスターフライヤーのサービスも、緊急時はペットは置いていかないといけないらしいです。
それって飼い主にとったら貨物室に置くよりむごいのでは?
目の前にいるのに置いていくなんて、多分できないですよね。
怒られたとしても、私ならお腹の中に入れてでも脱出すると思います。
まとめ
やはり、いくらペットは家族というふうに世の中が変わってきてるといえど、深いところでは動物は「物」という扱いは変わらないんですね。
よほどのことがない限り、ペットを飛行機に乗せるのは良くないと身に沁みました。
たとえ機内に持ち込める飛行機だったとしてもです。
今回の衝突事故により、航空会社の非常時のペット対応が変わることを願います。
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