「空はどうして青いの?」「それはね、海が青いからだよ。」
「海はどうして青いの?」「それはね、空が青いからだよ。」
昔ラジオか何かで聞いた覚えがあります。
私は昔から何事にも興味津々な子供でして、親に「空はなんで青いの?」とよく聞いていました。
するとやはり「海が青いからじゃない?」という答えが返ってきました。
子供ながらにそんなの答えになってないじゃないか!!と悶々としたのを覚えています。
あなたは子供から「空はなんで青いの?」と質問されたら何と答えますか?
ネットで調べてみてもムズカシイ事が書かれていて、理解に苦しみ答えられないのではないでしょうか。
- どうして空は青いのか?
- またそれを子供にどう説明すれば分かりやすいのか?
私自身難しい事は苦手なタイプなので、難しい事が嫌いな方でも分かりやすく説明したいと思います。
空が青い理由を分かりやすく
空が青い理由は、太陽光と空気中の粒子が関係しています。
まず、太陽の光は白っぽく見えますが、白い光というのは赤・黄・緑・青・紫などの光が集まって白く見えています。
(絵の具の色は混ぜると茶色や黒っぽくなるけれど、光の色は混ぜると白くなるのだ。)
太陽光は、大気中の酸素や窒素などの、ごくごく小さい粒子にぶつかると散乱するのですが
(レイリー散乱と言います)
青系の光は粒子にぶつかって散乱しやすい性質なのです。
それはなぜか。
赤・黄・緑・青・紫の光はそれぞれ違う性質の波を出しています。(波長と言います)
赤は波長が長く、青や紫にいくにつれて波長が短くなります。
出典:スペクトルとは
波長とはどんな感じかというと・・
波長の長い赤は、ゆるふわパーマって感じで
紫(短い波長)に行くにつれて、きついツイストパーマになるようなイメージ。
ゆるふわパーマはゴミがつきにくいけれど、ツイストパーマはほこりとかゴミとか付きやすいですよね。(偏見?)
そんな感じで赤い光は粒子にぶつかりにくくスルーできるけど、青系の光は粒子にぶつかりやすいのです。
青系の光は、粒子にぶつかって散乱されやすいので、空が青く見えるのです。
赤系の光も散乱を起こしていますが、青系の光の方がぶつかる頻度が高く、
なおかつ赤系の光よりも青系の光の方が強く散乱するので、空中に青い色が散らばるのです。
太陽を見ると太陽の光は真っ白ではなくてちょっと黄色っぽい色をしています。
それは青い光が散乱して抜けてしまったので、黄色っぽい白に見えるんですね。
そもそも本来の空の色は何色?
空が青くなる理由は分かりましたか?
では、本来の空の色は何色でしょう。
酸素や窒素などの大気がない星だと空は何色に見えると思いますか?
・・・?
分かりましたか?
答えは・・・
黒です!!
宇宙は光がなく真っ黒ですよね。
なので、酸素や窒素などぶつかる大気がない星の空は、昼夜関係なく黒い空です。
月面で撮った写真は昼でも真っ暗です。
つまり、空が青いのは地球に大気があるおかげです。
本当は黒い空を、大気が青く染めてくれているのです。
空が青い理由を子供に分かりやすく簡単に説明する
空が青い理由、少しは理解いただけたでしょうか?
では本題の、子供から
「空はなんで青いの?」
と質問された時の答えですが、なんと答えたらちょーっとは理解してくれるでしょう。
「太陽の光は白色だけど、実は赤や青や黄色など色々な色の光が混ざったものなの。
その中で青い光だけ、色んなものにぶつかりやすい性質があって、青い光が空中に散らばるんだよ。」
これ以上つっこんで質問されると難しいですが、まあこんな感じで少しは分かってくれるかな?
空が青い理由・まとめ
いかがでしたか?
空が青く見えるのは、太陽の光が大気中の窒素や酸素など細かい粒子にぶつかり、青い光をよく散乱するためです。
決して「海が青いからだよ♪」ではないのです。
空が青い理由は光の散乱によるものですが、青い空を写して海も青くなる、という訳ではありません。
海が青くなるのは空が青くなるのと同じ原理ではありません。
実際海の青さと空の青さは違う色です。
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