前回は空が青い理由でしたが、今回は海が青い理由です。
海はきれいな青色をしていますが、海の水をすくってみるとどう見ても透明です。
水は無色透明なのに、なぜ海の水は青く見えるのか?
不思議に思いませんか?
また、通常海の色はコバルトブルーですが、沖縄やハワイなど南国の海は色が違いエメラルドグリーンと表現される事が多いですね。
あなたは、もし子供から
「なんで水は透明なのに、海は青いの?」
「なんで海によって青や水色とか色が変わるの?」
と質問されたら、何と答えますか?
- 海が青い理由
- 南国の海がエメラルドグリーンな理由
- そしてそれを子供にどう説明するか?
について、説明していきます。
海が青いのはなぜ?
水は無色透明なのに、なぜ海は青く見えるのでしょう。
理由は二つあります。
- 空の青い色を反射している
- 水は赤い光を吸収しやすく、青い光を反射しやすい為
詳しくみていくと、
よく「海が青いのは空が青いから」と言いますが、空の青が海に反射しているのも理由の一つです。
曇り空だと海も冴えない色をしていますね。
しかし、海は表面だけでなく海の中に入っても青い。
深く行けばいくほど青が濃くなります。これはもう空の色ではありません。
二つ目の理由‥
水には波長の長い赤の光を吸収しやすい性質があります。
太陽の光は白い光を放っていますが、実は白い光とは赤・黄・緑・青・紫など虹色の光が混ざって白くなっています。
太陽の光が水に入ると、まず波長の長い赤系の光から順番に吸収していきます。
(水深が深くなるにつれて、赤⇒橙⇒黄と吸収していく。)
出典:スペクトルとは
「え?赤を吸収したら、海は赤くなるんじゃない?」
と思うかもしれませんが、吸収された色は目に見えません。反射した色が目に見えるのです。
赤い光は吸収され、波長の短い青い光は吸収されにくいため海の深くまで進んでいきます。
そして海の底や途中の浮遊物に反射して、海が青く見えるのです。
因みに、一番波長が短い光は紫なので、吸収されにくい紫が本来はよく見えるハズなんですが、人間の目は紫を認識しにくい為、次に波長の短い青がよく見えるのです。
沖縄の海の色がエメラルドグリーンの理由
ところで、真っ青の海も綺麗ですが、南の島のエメラルドグリーンの海は一味違ってまた綺麗ですよね。
沖縄に行った時、なんでこんな綺麗やねーん!とエメラルドグリーンの海に感動しました。
自然が作り出す色彩は、半端なく綺麗です。
でも、「なんで青じゃなくて緑っぽい青なの?」って思いませんか?
エメラルドグリーンの海になる理由、それは
海底の砂が白い事・透明度の高い水・遠浅の海
という条件が必要になります。
まず、
『海が青く見えるのは、赤い光が吸収され、青い光が海の底や途中の浮遊物で反射されるから。』
ですが、海の底が暗かったら濃い青になるのは分かりますね。
反対に海の底が白かったら明るい青になりますよね。
沖縄の砂は、貝殻やサンゴなど石灰質のものからできている為、海の底が白っぽく、そして水が透き通っているので明るい青の海になるのです。
エメラルドグリーンに見える一番のポイントは遠浅の海である事。
『水に入った光は波長の長い赤系の光から順番に吸収していく。』
と先ほど述べましたが、波長の長い赤や橙などはさっさと吸収されてしまいますが、水深が浅い海だと黄色や緑はまだ吸収されずに残っています。
赤系が抜けた状態・・黄色や緑、青の光が混ざり合うとエメラルドグリーンになるのです!
なので、沖縄の海でも浅い所はエメラルドグリーンで、深い所は青になっています。
海が青い理由を子供にも分かりやすく説明すると
さてさて、子供にも分かりやすく簡潔に説明すると
海が青い理由は・・
「海が青い理由は、ひとつは空の色を反射してるから。
それから、水は赤い色を吸収しやすい性質を持ってるんだ。吸収してしまうとその色は見えなくなる。
一方、青い色は海の深くまで進む事ができるから、海は青く見えるんだよ。」
沖縄の海がエメラルドグリーンの理由は・・
「沖縄の海は砂が白くて水が透き通っているから、普通の海よりも明るい青(水色)に見えるんだよ。
そして、沖縄の海は浅いから、浅い海は深い海よりも少し緑っぽく見えるんだよ。」
緑っぽく見える理由を細かく説明すると、チンプンカンプンになりそうなので、浅い海はちょっと緑っぽいんだ!
で強行突破しましょう!
海が青い理由・まとめ
いかがでしたか?
海が青い理由は、空の色の反射と水が赤い光を吸収しやすい為、残った青がよく見えるという訳です。
しかし、ブルーライトは目に悪いと言いますが、海の鮮やかな青はなんとも心を癒してくれます。
自然が作り出す色彩は本当に美しいですね。
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