「ダイエットの基本は3食きちんとバランス良く食べる事」
って言葉よく聞きますよね。
「1日3食」というのは至極当たり前の事で、その中でも朝食は特に重要な食事。
これを抜くと体の糖が足りなくなり体がフラフラになったり、仕事にも集中できなかったり、空腹が長引くと次の食事で栄養を吸収しすぎるので逆に太る、とも言われます。
しかしこれって本当なんでしょうか。
幼い頃から、夕陽が西に沈むのと同じくらい当然の事と教えられてきた事です。
私の場合、朝のボケーっとした時に食べ物を体に入れるのが好きでなく、昔から朝食は苦手でした。
でも、ちょっとでも食べないと仕事中お腹が空いてくるのが嫌だと無理して食べていました。
しかし、色々なダイエット本や健康についての本を読んでいると
【1日2食、朝食を抜く事が良い】
という説に辿り着き、これがかなり体に良い事が分かったんです。
そもそも1日3食が当然 はいつから?
1日3食が健康の基本みたいに思われていますが、1日3食が広がっていったのは実は江戸時代中期。(1700年頃)
それまでは、朝夕の2食生活でした。
朝食べて畑に行き、夕方帰ってきて食べて夜は暗いから寝る。ってな生活でしょうか。
なので歴史的には1日2食の方が長く、1日3食が健康とは一概に言えないのです。
そして、当時の生活と現在の生活の違いを考えてみて下さい。
江戸時代など電車も車もなく、交通手段は徒歩のみ。どこでも歩いて行くのが当たり前です。
農民が多く仕事も今よりはるかに重労働だったのが想像できます。
江戸時代から戦後くらいまでと、現在とを比べると活動量がまるで違います。かつ昔は食糧も少なかったので粗食でした。
3食食べると言っても朝はお粥と漬物程度。
今のようにトーストにハムエッグにサラダとフルーツ。
な~んて事はないのですよ。
昔の時代の重労働なのに粗食と、現在の運動不足なのにガッツリ
同じ3食でも訳が違うと思いませんか?
朝食を食べない7つのメリット
1.朝食を抜けば1日の摂取カロリーは必然的に減る
朝食を抜いて他の食事でがっつくのはダメですが、昼・夜を通常通り食べていたら、摂取カロリーは必然的に減ります。
摂取カロリーが減ると、当たり前ですが体重や体脂肪が落ちます。
前章の通り、昔の人と比較して現代人は運動量に対して摂取カロリーが多すぎです。
人間は、長い歴史の中で飢えに耐え続けて生きてきたので飢えには強いですが、こんな飽食の時代は歴史上経験がないので、栄養過多に対する体のシステムがあまり出来ていません。
つまり食べ過ぎは人間の体には合わないのです。
2.排泄機能がアップする
1日のうち、朝の体は排泄モードです。
だから健康な人は朝お通じが来ますよね。逆を言うと朝を逃すと昼、夜は出しにくいんです。
せっかく排泄モードで頑張ってる時に食べ物が次から次へと入ってきたら胃腸は忙しくて可哀想です。
また空腹状態だとぐ~っとお腹が鳴りますが、あれはモチリンというホルモンによるもので腸のぜん動運動を活発に起こさせるのです。
なので、朝食を抜いて空腹状態の方が便通が良くなります。
(何も食べなくても水分はしっかり取りましょう!)
3.空腹状態は若返りホルモンが沢山分泌される
空腹状態って体にとても良い事がいっぱいなんです!
佐藤富雄氏の著書『愛されてお金持ちになる魔法のカラダ』によりますと
「1日2食の方が長生きできる。」んだとか!
それは成長ホルモンが関係しています。よく若返りホルモンと呼ばれるヤツで、体の細胞を長生きさせるホルモンなのです。
20代頃までは成長ホルモンは沢山分泌されますが歳を取るごとに分泌は減っていきます。
ところがこれ、空腹状態だと若い時のように沢山分泌されるんです。
これが老化防止に効いて、長生きにつながるという訳です。
4.胃腸を休ませてあげられ、プチ断食にも
食べ物が体に入ってから排泄するまで、大体18時間かかるんです。
つまり食べ物を入れたら18時間胃腸は働き通し。さらにまた次から次へと食べ物が入ってきて、消化して吸収して‥
人間で考えたら次から次へと書類の仕分け作業を上から言われて終わらない。
って感じでしょう。まあ胃腸さんが休みたいと思ってるか仕事をずっとしたいと思ってるか、私は胃腸さんじゃないので分かりませんが、自分だったらたまには休み欲しくないんですか?
なので私は、いつもフル稼働している胃腸さんに敬意を込めて18時間以上食事を抜きます。
すると、プチ断食効果でお腹もスッキリへこみ、食べてないのに逆に頭がスッキリ冴えて集中力が上がるから不思議です!
5.体温が上がる
食べ物を食べるとポカポカして体温が上がりそうですが、実は胃腸が消化活動を始める為そちらに熱が行き、食後体温は下がります。
しかし何も食べなければ体温は高いままを保てます。
石原結實氏の著書『病は“冷え”から―婦人病、慢性病からガンまで! (知恵の森文庫)』には
究極の体温上昇法は『断食』と書かれています。
人や動物は誰しも、風邪や体の不調の時は食欲がなくなります。
これは食べ物を食べない事で体温上げ、体温が上がれば免疫機能が上がり、病気を治せるからと体が本能的に知っているからだそうです。
6.次のご飯が楽しみでとても美味しくなる
特にお腹もすいてないのに健康の為と朝食を食べた日に食べる昼ご飯より
しっかり抜いて空腹の時に食べる昼ご飯の方が何十倍も美味しい!
さらに極めた人は1日1食!
私の勤める会社の社長は1日1食の夕食のみ。美食家で60代なのに白髪もなくイキイキしてとても健康です。
京本政樹さんも1日1食だそうですが、1日中夕食が楽しみで仕方ないんですって。
7.ケトン体ってやつが沢山出ると何やら良いらしい
空腹状態だと、体内ではケトン体という物質が増えます。
体内の糖がなくなると脂肪を分解して栄養に変えるんですが、その際に生じるのがケトン体。
一昔前はケトン体が増えると危険と言われていたそうで、私も以前、超空腹(ほぼ断食状態)で健康診断を受けたらケトン体数値が高いと再検査になった事があります。
ですが今はどうやらこのケトン体が出ると良いらしい。
この間、『たけしの家庭の医学』で放送されていた内容ですが、ケトン体が多いと心拍数が下がるそうです。
心拍数が下がると、心臓の老化を遅らせる事が出来て心臓病の予防になるんだとか!
朝食を抜くとダイエットに効果があるだけじゃない!
朝食を抜くと1日の摂取カロリーが必然的に落ちるので、その分体重や体脂肪は減るのは当然。
さらに排泄作用が働く事で便通が良くなりいらない水分も出てデトックスできる!
さらにさらに、空腹状態はイイ事だらけ!
痩せるだけでなくて若返りや老化や病気防止を期待できる!!!
体温も上がり免疫アップにもつながる!
朝食を抜く、というか要は空腹状態を長く作る事で何やら色々と体に良い効果があるので
朝食が好きで食べないと無理なら夕食を抜いたり、夕食を早めにとって12時間~18時間くらい空腹時間を作るようにしても良いと思います。
私の場合は朝食を抜くのが体に合っています。
何て言うんだろう、体がエンプティになるとスッキリ爽快で、頭も冴えてきます!
人間も元は野生の生き物です。空腹には強いけれど食べ過ぎは向いてません。
1日2食、是非実践してみて下さい!