もうそろそろ花粉が舞う季節ですが、何か対策は考えられていますか?
今年は例年より早めに飛散するそうです・・(;O;)
花粉対策は事前にする事が大事なんですが、
一回で今までの辛い症状が嘘の様にラクになる、効果がワンシーズン続く花粉対策の注射をご存知ですか?
一回だけでワンシーズン効果が続くので、試してみたいと思われている方もいると思いますが、
なぜ一回だけで効果が得られるのか?副作用はないのか?実際打ってる人の効果は?
などをまとめてみました。
花粉症の注射なぜ一回で効果が続くの?
花粉症治療の注射は何種類かあるのですが
その中でも、一回打てば3ヶ月ほど効果が続く注射があります。
何回も通わなくてもいいし、飲み薬より断然楽なのに症状はましになるし
なぜ一回でこんなに効果があるのでしょう。
それは、ステロイドの注射だからです。
ステロイドというのは「副腎皮質ホルモン」とも呼ばれ、副腎皮質ホルモンは元々人間の体の中にあるもので、炎症やアレルギーを抑える働きがあります。
これを人工的に作った薬がステロイド薬。
ステロイドは使い方ひとつで、色んな病気に幅広く使われる薬なんですが、
アトピーの塗り薬にも入っていて
例えばその塗り薬、一回塗っただけでアトピーが綺麗に治ってしまう事は難しいですよね。
塗った時は少しマシになるけど、そのまま塗らなかったらまたアトピーはまた出てきます。
なのに、花粉症注射のステロイドは一回だけで数ヶ月症状を抑えるのです。
なぜならこのステロイドは、長時間効果の持続するステロイド(ケナコルト、デポ・メドロール等)だから。
しかし、ここまで効くと副作用が気になりませんか?
一回で効く花粉症の注射の副作用
花粉症のステロイド注射の副作用は
副腎不全、高血圧、生理不順、肝機能障害、緑内障、ムーンフェイス、むくみ
そもそもステロイド薬は免疫を抑制する働きがあるので、副作用が心配されるのは当然です。
勿論、副作用は出る出ないと個人差がありますので、私の旦那は毎年打ってますが、全く副作用はありません。
でも、長期間効果のある薬です。
副作用がなくても効果のあるうちは免疫も下がっているので、感染症には注意しないといけません。
そしてもし副作用が出ても、薬は1ヶ月は高濃度で血中に存在し、すぐに体外に排出する事ができません。
効果も続くけれど副作用も続く・・・という状態に。
こうなると、花粉症よりずっと怖いですね。
しかも女性の場合は、排卵が抑制されるので生理不順どころではなく、妊娠を希望される女性はより避けるべきなんです。
つまりこの一回で驚くべき効果が得られるステロイド注射は、効果よりリスクが上なのです。
安易に手を出すべきでないと耳鼻咽喉科学会やアレルギー学会では薦めておらず、耳鼻咽喉科ではほとんどこの注射を打ってくれるところはありません。
一回で効く注射の実際の効果は?
では、このステロイド注射を実際に打っている人の効果なんですが、
私の旦那は毎年打っていますが、症状が断然ましになるそうです。
年中鼻炎持ちですが、花粉の時期はさらに酷く、くしゃみ、鼻づまりであまり眠れなかったのが
注射を打ち始めてからは、花粉症でない人と同様の生活をしています。
窓を開けて換気も頻繁にしているし、布団を外に干しても全然問題ありません。
しかし、何年も続けてステロイドを打つ事は今後の健康被害が心配なので、違う治療を今年からはしてもらうつもりですが・・
このように、注射による満足度がとても高い人もいますが、全体的にはあまり効果を実感していない人も多く、
生理不順になったという話もよく聞きます。
花粉症の症状が酷過ぎるけれど、病院に行く時間もなかなかなくて、
普通の薬も効かない!もうどうしようもない!!
という場合以外は、なるべく手を出さない方がいいのは間違いありません。
まとめ
一回で効果が続く注射は、花粉症の症状が一気にましになる魔法の様な注射ですが、副作用を考えると安易に手を出すべきでありません。
実際、打ってくれる病院は耳鼻咽喉科などではなく、一部の内科です。
注射は注射でも、今は花粉症の根本治療の為の注射もありますので、手軽だけどリスキーな治療より
時間はかかるけれど、根本治療を目指した方がいいのではないでしょうか?