こたつで寝たり、カイロを貼りっぱなしで寝たり、ファンヒーターつけっぱなしだったり、気づかないうちになってしまう低温火傷。
冬場に起こる事がとても多く、特に寝ている間に起こっています。
私の友人も3人連続でファンヒーターによる低温火傷になりましたが、全員泥酔して寝ている間にでした。
足を低温火傷した友人の体験談を参考に、低温火傷した時の対処法や、跡に残るのか、などをまとめてみました。
低温火傷の症状は?
火傷にはⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度、とレベルがあります。
Ⅱ度・・皮膚の下の真皮まで・症状は赤く腫れて水ぶくれができる、痛みが強い
Ⅲ度・・皮下までの損傷・症状は皮膚が白く変質してしまい、感覚がなくなり痛みを感じない
熱い物に触れてすぐ冷やせばⅠ度程度で済みますが
低温火傷の場合、気付きにくいのが怖いところなんです!
低温で気づかないうちにじわじわ細胞に損傷を与えるので、一番重症のⅢ度熱傷になってしまうことも!
42度くらいのちょっと熱めのお風呂程度の温度でも、6時間以上で低温火傷を起こすのだとか。
カイロを貼って寝るなんて、とても危険ですね!
友人はファンヒーターの前に足を置いて寝ていたのですが、「なんかピリピリする」と見てみると、足(スネ)が赤くなって1円玉大の水ぶくれが数個できていたそうです。
そして1日後にはその水ぶくれが大きな水ぶくれになってしまったのです。
低温火傷の対処法 水ぶくれは破る?
低温火傷になったら、
■直ちに冷水などで冷やす
15分以上時間をかけて冷やして下さい。
水ぶくれが出来ていたらどうするか?と言いますと、水ぶくれは絶対破らないで下さい。
なぜ破ってはいけないかというと、患部は細菌に感染しやすいからなんです。
ですので、患部を冷やす時は、流水の勢いで水ぶくれが破れないよう注意して下さい。
また、氷や保冷剤を直接患部に付けると、ひっついてしまう場合がありますので、清潔なガーゼや布で巻いて使いましょう。
■塗り薬やアロエなどは塗らない
アロエを塗ると火傷に良いと言われますが、細菌感染の恐れがあるので、ひどい火傷には塗らない方が良いです。
火傷の範囲が小さければ、薬を塗って様子を見ても良いかもしれませんが、広範囲の場合は個人の判断で薬を塗るのもやめておいた方がいいです。
■早く病院へ!
そして水ぶくれが破れないように、ガーゼや包帯などで患部を保護し、早く病院へ行って下さい。
低温火傷は跡が残るのか?
火傷の跡が残るのは本当に辛いですよね。低温火傷になると跡は残ってしまうのでしょうか?
Ⅱ度の真皮の深い層までの熱傷は跡が残りやすく
Ⅲ度熱傷の場合は跡は残ってしまいます。ケロイド状の跡になることも。
Ⅱ度の真皮上部までの火傷だと跡は残りにくいので、適切な対処を取り、早く病院に行く事が大事です。
長時間ファンヒーターの熱にさらして寝ていた友人は、Ⅱ度の火傷(部分的にⅢ度)だったそうです。
完全に跡は消えませんでしたが、徐々に徐々に跡が小さくなっていきました。
しかし、やはり低温火傷の場合は、長時間かけて皮膚の内部まで損傷している事が多いので、跡が残ってしまう可能性が高いのだそうです。
まとめ
低温火傷になったら、すぐに冷やして早めに病院へ行って下さい。
放っておくと、患部から細菌感染をおこし化膿したり、治りが遅くなったり、跡が残ったりと良い事は何もありません。
またファンヒーターだけでなく、電気あんかやゆたんぽでも低温火傷を起こす事があるのです。
お酒を飲んだ後は、感覚が麻痺して熱くても気付かず寝てしまうので、注意して下さい。